技MIX P-3C 第5航空隊(那覇)【AC305】を作る 5

phase5:細部の組み立て〜完成

またまた、前回からだいぶ時間を開けてしまった。最後の総仕上げとして、細かいパーツの接着工程の作業を行う。ここらでいい加減終わりにしなければと思うので、若干急ぎ気味に作業を再開したのだが、これが良くなかった。ピンセットでつまんだ小さなパーツを飛ばして無くすわ、左右逆に接着してしまったことが発覚したエンジンカバーを引っぺがそうと無理に刃を入れて傷をつけたり。結局、壊してしまいそうだったので逆に取り付けてしまったパーツは諦めることにしたから、ただ傷をつけただけだったという。

細かいパーツの接着の内訳は、ブレードアンテナやピトー管、着陸灯といった小物で数もそれほど多くはない。そしてこの小さなパーツが模型の精巧さを引き上げてくれる。1/144の航空機モデルのそれら小パーツは、未だ経験したことがないくらい小さかった。だが前述したように、ピンセットで掴み損ねて凄まじい勢いで飛び去っていくのを警戒さえすれば、パーツの接着はそれほど難しくはない。パーツの小ささゆえか、少量の流し込み接着剤で短時間に接着できるので無くしさえしなければなんとかなる。最後に機番のデカールを貼り付けて全行程終了となる。

技MIX P-3C 第5航空隊(那覇)【AC305】はこれで完成とする。完成した模型の勇姿を撮影してみた。背景が汚いのはご勘弁、次回はもう少し掃除して撮影環境を整えます。


総評

今回、初の技mix。そして、プロペラ回転ユニットの組み込みにチャレンジしてみたのでその総評を記述しておこうと思う。
まず、技MIXシリーズの模型そのものの精度はとても高く、パーツの合わせに苦労するといったことはほとんどなかった。ただ、一部パーツを接着後も段差が生じる箇所があった。その場合、塗装済みモデルだと修正方法がわからない。ヤスリがけ、パテ埋め、いずれにしろせっかくの精巧な塗装を潰すことになるからだ。今回は、流し込み接着剤で目立たなくなるならそれでよし、それで無理なら諦めることにした。

今回のP-3C製作の目玉となる、プロペラ発光ユニットの組み込みについて。箱に上級用と書かれていたのは本記事に掲載した通りだが、実際それなりに丁寧な作業を要求する工作がいくつかあった。特に、モーターやLEDと繋がっているコードの取り回しは少し苦労したと言っていいだろう。コードの長さがキットにぴったり合わせてないので、余っていたり、かなりギリギリだったり。また、そのあたりの説明がインストにはあまり記載されていないので、手が止まることもあるかもしれない。ただ、複雑な工作を求められているわけではないので、丁寧を心がければきっとうまく組むことができると思う。焦りは禁物だ。

技mixに限ったことではなく、航空機モデル全般で当てはまることだと思うが、製作過程で形態の選択をする必要が出てくる。着陸脚を出すのか引っ込めるのか、フラップを格納した状態か、展開させるのか。さらにはウェポンベイを開くのか閉じるのか等々。航空機モデルはその形態によってまるで様相が変わるので、それがまた見ていて楽しいところなわけだがこの選択がなかなか苦しい。特に技mixのように人気モデルがなかなか手に入らず、複数個確保することが難しいシリーズだと特にだ。
これについては、完全に個人の嗜好なので一概にこれという答えはないのだけれども、結局どこに思いを寄せるかだと思うのだ。飛行形態(クリーン形態)が航空機の本来の姿であり空を飛ぶ上で最も理想的な姿となる一方で、着陸脚を出したメカニカルな姿もまた魅力的だ。着陸脚とフラップはセットで出せるので、動きのある姿を表現できるさらに、周りに電源車や人形を配置すればドラマが生まれる。とまあ、どっちも捨て難いわけで、航空機モデルを作る限り永遠に悩みながら選択しなければならない事なのだろう。
話が逸れてしまった。今回製作したP-3Cでは、プロペラ回転が主目的だったので相当に悩んだ末、飛行形態を選んだ。だが、この技mixのプロペラ回転ユニットはエンジン始動シークエンスを再現できるので、そうなってくると着陸形態の方でも全然ありなのだ。その場合は、ユニットの電源元である台座に直接機体を乗せるのではなく、電源コードを駐機場ベース下から通して接続した方が見栄えは良さそうだ。次回はそっちの方法でチャレンジしてみようと思う。

数々の失敗を繰り返しつつも、なんとか完成まで持ってくることができた。プロペラ回転ができる飛行機模型は小さな頃から憧れていたが、それをついに手にすることができたというのはとても感慨深い。第二弾として、同じP-3Cで着陸形態で製作することも既に心に決めたわけだが、実はこのP-3Cを製作する過程で技mixの魅力にとりつかれてしまい、ジェット機系のモデルも幾つか購入している。当初は単独企画として、技mixP−3Cの製作記事を作って終わりにするつもりだったが、技mixシリーズもメインに扱うコンテンツに昇格させようと思う。なかなか気軽に購入出来るシリーズではないし(価格的な意味で)、過去に発売されたモデルを入手できるかどうかは運次第なわけだが、自分が手に取ったものについてはまたご紹介していきたいと思う。

Last updated: 7 Aug. 2016