積みプラ戦記

HGUC リゼル レビュー

リゼルについて

リゼルは地球連邦軍からの委託を受け、AE(アナハイム・エレクトロニクス)社が開発した可変量産型MSである。U.C.0087に勃発した 「グリプス戦役」において、多大な戦果をもたらした傑作機MSZ-006 Zガンダムの量産化を目的とした本機は、同じくRe-fine Gundam-Zeta(リファイン・ガンダム・ゼータ)シリーズとして先行開発され、可変機構をBWS(バック・ウェポン・システム)で代用したRGZ-91 リ・ガズィに対し、単体での可変機構を復活し、本来の目的であった弾力的な運用を実現させるべく設計された。変形機構はMSA-005 メタスの方式に差し戻すことで簡略化され、開発当時に地球連邦軍主力MSとして広域に配備されていたRGM-89ジェガンのアクチュエーター、 内装電子機器などの部品規格を可能な限り共有化させることで、従来機に比べ大幅なコストダウンと優れたメンテナンス性の獲得に成功している。 結果、ジム・ジェガン系MSの系譜としては初の可変MSとなった。本機のMA形態はZガンダムに倣いウェイブライダーと呼称され、新型OSによる コントロール・サポートにより、MS形態時とほぼ変わらない操縦感覚で扱える航宙戦闘機として良好な性能を示している。また、変形によって 各部のスラスターを一方向に収束することで発生する余剰推力を活かし、本機は設計当初からジェガンタイプのSFS(サブ・フライト・システム) としての運用を想定していた。そのため機体名称は「リファイン・ゼータ・エスコート・リーダー」(Re-fine Zeta-gundam Escort Leader)の頭文字 の略称としている。コスト、技術両面において、可変量産型MSとして要求される高い実現性をクリアした本機の設計は、 過去に生み出されていったZ系MSの血統を結実させた賜物であるといえよう。

SPEC:
形式番号:RGM-95
全高:20.5m
本体重量:25.84t
全備重量:不明
ジェネレーター出力:2,220kw
装甲材質:ガンダリウム合金
武装:
60mmバルカン砲→多くの連邦軍MSが装備する標準的な基本武装。主に牽制用として使用される。
ビーム・ライフル→連邦軍の代表的なMS用兵装。Zガンダムの専用ビーム・ライフルと同様に、銃口部分にビーム刃を形成したロング・ビーム・サーベルとして の使用も可能。 射撃時は通常射撃モードの他に、ビーム照射時間を延長した高出力射撃モードの選択を行うことも出来る。なぎ払うように撃ち出すその様から、連邦軍パイロット達の間では 「ギロチン・バースト」と呼ばれている。
ビーム・サーベル→前腕部に各2基ずつ装備されている近接戦闘用兵器。収納部分はユニット式になっており、グレネード・ランチャーとの選択が可能。
グレネード・ランチャー→前腕部に2発ずつ装備されている近接用装備。RGZ-91リ・ガズィ等でも採用されており、近接戦闘時で の有効性が認められている。ビーム・サーベル との選択が可能。
シールド / ビーム・キャノン→専用の多目的防御装備。先端部分に3点バースト方式のビーム・キャノンを装備しており、ウェイブライダー形態時にはメイン ウェポン として機能する。近接戦闘時には後端部のブレードによる打突兵器としても使用される。
その他:
ウェイブライダー→各部のスラスターを一方向に収束することで航宙戦闘機として高い機動性を得る事ができる。さらにその余剰出力を活かして、ジェガンタイプ のSFS(サブ・フライト・システム)としても運用される。その為、背部には固定用のグリップが装備されている。
(組立説明書 機体解説より抜粋)


リゼルは機体解説にあるように多くの技術的挑戦を一身に引き受けた存在であり、可変量産型MSとして一つの答えを出した機体 といえる。作中ではいわゆる量産機として、ニュータイプ専用機には一方的に蹂躙されてしまうやられメカではあるのだが、メタスやZⅡ を知っている世代からはこの可変構造のジムタイプか!と妙に納得できてしまう外観だとおもう。

MS形態は肩幅があるのでがっしりした印象。可変機構を組み込んだ影響なのか、ボディと腕の距離が少し遠いのは少し改善したほうがよい かもしれない。

ウェーブライダーへと変形させてみたところ。差し替えによる変形の再現ではあるが、きちんと収まっている感じがしている。 これでサブフライトシステムを兼ねているという設定らしいがけん引してもらう方の機体はどこに掴まればいいのかいまいちわからない。 ちなみに、ものすごく気になるフック上にせり出している股間はビームライフを懸架すると銃床を保持する位置に収まった。このためにこんなに でていたのか?


Last updated: 31 Dec. 2022