積みプラ戦記

HGUC ジェガン(エコーズ仕様) レビュー

ジェガン(エコーズ仕様)について

U.C.0093に「第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)」が集結して以来、「大規模な戦闘の可能性はき極めて低い」との見解を示した地球連邦政府全体に軍事縮小の機運が高まっていったことは、戦後疲弊した連邦宇宙軍の再編もままならない現状もあり、理の当然といえた。そんな事情もあってか、この時期の地球連邦軍は一部の継続計画を除いて積極的な新兵器開発を行わず、既存機体にオプション装備を換装することにより、単機種で様々な運用に対応する開発基本方針が採られた。当時の主力量産モビルスーツ、RGM-89D《ジェガン》D型の開発の際には、機体各部にオプション装備の容易な換装が可能となるマウント・ラッチを増設し、規格対応した数多くのオプション装備が用意されたが、その中には秘匿されていたものも存在する。それはオプション装備に理由がある訳ではなく、与えられた装備を扱う者達――連邦軍内部においても、その全容を知るものは一握りしか居ない、「陰」の部隊に最大の原因があった。連邦宇宙軍特殊作戦群・ECOAS(エコーズ)。生身での隠密行動が基本となる彼らの任務において、モビルスーツとの直接戦闘が想定される際に用意された《ジェガン》D型には、追加センサーと胸部増加装甲が新たに施され、特殊任務に則した機能性と、戦闘時のサバイバビリティを高めた仕様となった。エコーズの専用小型モビルスーツとして同時期に配備されたD-50C《ロト》を作戦域での指令本部とし、人の感情を感じさせない完璧なまでの連携、そして与えられた性能を完全に使いこなす者達によって運用された本機は、幾多の作戦行動において高い戦績を「陰」ながら示したのである。

SPEC:
形式番号:RGM-89De
全高:19.0m
本体重量:22.8t
ジェネレーター出力:1,870kw
装甲材質:チタン合金セラミック複合材
武装:
ビーム・サーベル:機体右腰部のサーベル・ラックに収納される。標準型の近接用装備。モードの切換によって、出力の異なるビーム刃を形成することが可能。
ビーム・ライフル:連邦MSの代表的武装とも言える、速射性に優れた専用のビーム携行火器。初期型の《ジェガン》のものをそのまま流用しているが、射撃時はバイザー・ユニットとの連動によって、広範囲射程距離を獲得している。
ハンド・グレネード:投擲兵器である、ハンド・グレネードは機体左腰部のグレネード・ラックに3基収納されている。効果的な使用によって、その威力は数値以上の結果を示す。
バズーカ:グリップ前方に予備弾倉を配し、複数種の弾頭に対応した実体弾携行火器。この年代における地球連邦軍MSの汎用バズーカとして開発されており、《ジェガン》のみならず様々な機種で運用されている。
バイザー:《ジェガン》エコーズ仕様に専用開発された追加センサー。中・長距離の狙撃時の精度を高めるが、このユニットの真価は、索敵・偵察時において発揮する。複数のセンサーにより作戦域の局地的な範囲に限定し、高い情報収集能力を機体に付加させる。
シールド:機体前腕部に直接マウントされる防御装備。
(組立説明書 機体解説より抜粋)


ジェガンの特殊部隊仕様。ダークグリーンのカラーリングと、最大の特徴であるバイザーというセンサーユニット。これだけで十分特殊部隊ですという雰囲気を醸し出している。このジェガンはザクと並ぶ実に息の長い機体という認識がある。初出が「逆襲のシャア」でしょ。「F91」でも時代遅れの機体等位置づけながら出てきているのでU.C.0093からU.C.0123までの30年間現役であり続けたわけだ。現代の戦闘兵器アップデートしつつも40年、50年という長い期間現役であることを考えればリアルな登場期間だといえる。逆にほかのMSが現役期間と開発期間が短すぎるんだね。シリーズごとに登場MSを一新してプラモデル販売につなげるという事情があるにせよ。その中でも複数作品に登場したこのジェガンは、かなりの人気機体であることは間違いない。その特殊部隊仕様が本機だ。

全体的に直線で構成されているジェガン。腰部フロントアーマーがないのですごく足長に見える。こっちのほうがポージングもしやすいんだよね。

背面。ランドセルのスラスターが2つじゃなくて中央に大きいのが配置された3つ。これで高性能な雰囲気だしてます。上に突き出ているのはビームサーベルではなくて、姿勢制御用スラスター。ガンダムMK-Ⅱの作りと同じ。

バイザーを下した状態。これがキットのままだとちょっとチープな作り。上にべたっとシール貼ってるだけだから。 塗装したうえでクリアパーツかなんかでレンズ部分作らないと見栄えはよくならないかも。

もう一つ付属のバズーカ装備。

塗装はやはり艶消しでやるべきでしょう。作業したら更新します。


Last updated: 30 Jun. 2023