積みプラ戦記

HGUC デルタプラス レビュー

デルタプラスについて

《デルタプラス》はAE(アナハイム・エレクトロニクス)社が開発した量産試作型可変モビルスーツである。本機の開発経緯を語る上で確実に外せない機体として、MSN-00100《百式》の名が挙げられよう。TMS(Transformable Mobile Suit = 可変モビルスーツ)の礎となった「Z計画」。その計画過程において、変形時のフレーム強度不足等の理由により、非変形型の機体として仕様変更された異端の高性能機は、その後も同計画の徒花とはならずに、基本設計を踏襲したバリエーション機も数種開発され、《百式》はモビルスーツ史に深く刻まれる名機となった。Z計画はMSZ-006《Zガンダム》を一つの到達点としてもなお、量産型TMSをはじめとする数種のアプローチをもって、同系統の生産モデルの開発は継続されることとなる。その一方で、本来《百式》が目指していた「あるTMS」の開発プランを今一度洗い直しつつ、《百式》自身が実戦で培った豊富な運用データに加え、TMSとして高い実績を誇っていた既存Z系モビルスーツの技術を再投入したことで、長い時を越え、改めて完成を見た可変モビルスーツがあった。それが《デルタプラス》なのである。単独での大気圏突入能力を有し、1G重力下での飛行能力を持ったウェイブライダー形態時には、メインスラスターが腰部から脚部へと移行し、航宙、航空を問わず圧倒的な直線機動を生み出すマルチロールファイターへと変貌する。運動性の向上と、機体の軽量化を推し進めた究極の形、ともいえる露出した内部フレームと、空力的にも優秀なフレキシブル・バインダーが特徴的であった《百式》のスタイリングを踏襲しつつも、その機構は「技術の壁」という名の呪縛から解き放たれ、本来求められていた機能性を取り戻したことにより、一定強度を維持しつつ、瞬間的で滑らかな変形が可能となった上、《百式》が誇るべき高速戦闘用モビルスーツとしての矜持は、更なる高みに到達したのだ。本機は量産試作機として少数を生産し、その内の一機は地球連邦宇宙軍の独立機動艦隊、ロンド・ベルに補充機体として配備された記録が残っている。配備当時の主力量産機とは一切の互換性を持たない規格外の試作機ではあったが、その性能もまた、規格外の高さを示したという。なお、本機のシルエットに極めて近い、黄金色に包まれたウェイブライダーのテスト飛行らしき現場を目撃したという証言が複数存在するが、その件に関してAE社からの公式な回答は行われていない。

SPEC:
形式番号:MSN-001A1
全高:19.6m
本体重量:27.2t
ジェネレーター出力:2,360kw
装甲材質:ガンダリウム合金
武装:
60mmバルカン砲:多くの連邦軍モビルスーツが装備する標準的な基本武装。主に牽制用として使用される。
ビーム・ライフル:連邦軍の代表的なモビルスーツ用兵装。本機の専用携行火器も存在しているが、U.C.0096のロンド・ベル配備時は、ビーム・ライフルにおける弾倉であるE(エネルギー)パックの規格問題により、すでに配備済みであったRGZ-095《リゼル》のビーム・ライフルを流用している。
ビーム・サーベル:シールドに収納装備されている近接戦闘用兵器。内蔵されている発振器照射角可変機構を採用しており、収納状態から直接2本のビーム刃を発振させることが可能。ウェイブライダー形態時にはビーム・ガンとしても機能する。
2連装グレネード・ランチャー
ビーム・キャノン
シールド:先端部分には固定式のビーム・キャノンが1門、複数種の弾頭に対応した2連装グレネード・ランチャーとビーム・サーベルが収納されている。ウェイブライダー形態時にはセンサーやメインウェポンとして機能するなど、変形用サブユニットの意味合いが強い。
その他:
(組立説明書 機体解説より抜粋)


アクシズ戦争時の傑作機である百式は、元々デルタガンダムという呼称で開発が進められていた。が、技術的な問題で可変機構の実装が見送られ設計変更されたのちに百式として完成に至った。そのデルタガンダムの完成を改めて目指して開発されたのがこのデルタプラスとなる。プラスというのはおそらくゼータプラスから引き継いだ呼び方だと思う。デルタガンダムの少数生産された高級量産機がデルタプラスである。Zガンダム系は今も昔もガンダムシリーズでは人気機体であるが、ガンダムUCにも登場した。これはその最初の一機だ。というか、この後Z系がやたらと登場してくるし、プラモデル商品化もするのだ。まあ、Z系どころか初代ガンダムまでの歴代MSが数多く登場し、商品化ラッシュされるわけだが。

正面から。ビーム・ライフルとシールドを装備。特に下半身が百式に似たフォルムです。内部のフレームむき出しの設定です。一方で肩が大きすぎる気もします。

背面。百式のバインダーは楔形だった気がします。デルタプラスは可変翼となるのでZガンダムのウェーブシューター型のバインダー。

胸部のアップ。百式に似た頭部シルエットですが、チンガードが入っています。オリジナルの百式とくらべるとややきつい印象。

ライフルと手首パーツ。この手首パーツの微妙な曲がり方でライフルを構えたポーズがつけやすくなっている。ちなみにこのライフルはジム・ライフルと呼ばれるもので、実体弾タイプらしい。地上配備には実体弾が似合う。

ビーム・サーベル装備。サーベル長は短め。これくらいのほうがバランス取れてるかな。

ウェイブライダー。後ろから。ビーム・ライフルは右翼に装備。胴体などパーツ差し替えで実現しているので、機体は薄くまとめられています。ウェイブライダーは薄いのが偉いという考えは2000年代以前からずっとプラモデルにかかわっていると解る価値観。

ウェイブライダーを前方から。シールドの形状がやや丸みを帯びていることで、ちょっと現代のステルス機っぽさが出ます。機体後ろのガチャガチャ具合でステルス機能なんてまったく望めないでしょうけどね。

ウェイブライダーを下部からのアングルで。ビームキャノンとグレネードランチャーの銃口があります。武装が結構充実しています。

可変機構を有していながら、結構可動域が高い優秀なキットです。細身の足と短い腰部アーマーが理由でしょうかね。ポージングも楽しいです。


Last updated:08 Jul. 2026