積みプラ戦記 模型撮影技術向上の研究 6

6:旅先運用(団体旅行編) 後編→メンテ

旅行後、撮影できた写真をチェックしていて気がついたこと。それは写真の中央あたり写っている黒い点だった。屋外の風景写真を写している写真ではほとんど気がつかないが、夜の宴会風景を撮影している写真では背景が襖で一色なのでとても目立つ。屋外でのレンズ交換の際に入り込んでしまったのだろう。同じ機会は二度とない旅行のような時にこういったエラーはとても残念。だが、レンズ交換してこその一眼レフだし、今回は積極的に交換もして活用してみることを目的としてきたわけだからこれも経験の一つと受け止めることにする。レンズ交換の理想はなるべく無風の環境で、カメラのレンズ取り付け口を下に向けつつ交換すれば極力ゴミが侵入しない。だが、今回はバス旅行だったので揺れる車内でのレンズ交換だったこともあり、なかなかそのようにはいかなかった。

まず、写真の修正を試みる。MacのOS Xに標準搭載されているソフト「写真」の編集機能を使ってみた。レタッチを選択して黒い点を数回クリックするだけでほとんどわからなくなった。よく目を凝らすとレタッチを加えた周辺も少しぼやけたような感じになるのでわからなくはないが、このくらいならまず合格点と言えるだろう。標準搭載のソフトでこうも簡単に写真編集ができるのはとてもありがたい。最後にボツ写真と同じ構図で撮影した予備の写真を削除して、会社の人にお見せできる写真をメモリースティックに入れて完了した。とりあえず、義務と呼べるものは果たしたはずだ。ちなみに、この「写真」というアプリはなかなかの高機能ソフトで、RAWデータの調整も出来る。このソフトの扱い方もいずれは研究していく予定だ。


次に、2日間頑張ってくれたK-xのお手入れをする。写真に生じた黒い点は、記事4:デジタル一眼レフのメンテナンス(CMOSイメージセンサーの清掃)で書いたのと事象は同じなので、イメージセンサークリーニングキットO-ICK1「ペンタ棒」を使用して、イメージセンサーのゴミを除去した。清掃後、適当にテスト撮影をしてみた結果、黒い点は写らなくなったのでこれにて一件落着。となるはずだった。

清掃後の確認のため、白い壁を撮るためにファインダーを覗くと、幾つかの埃が見えることに気がついた。レンズには目立った埃がない。内部のミラーにでも付着したのかと思って、十分にブロアーを吹いてやってもまだファインダーから埃が確認できる。一体どこに埃が付着しているのか。ファインダーからはくっきり見えるのだ。ここで、焦りだした僕は暴挙に出た。ミラーに頑固に付着した埃が付いているのだと判断し「ペンタ棒」をミラーに使ったのだ。ちなみに、説明書にはミラーには使用しないでくださいと書いてある。ペンタ棒がミラーに思いの外強力にくっついてしまい、後が残らないように剥がすのに冷や汗を流したがなんとかこれも終えた。そしてチェックしてみると、なんとまだ埃が映っているではないか。これは鏡でもイメージセンサーでもない。

ネットで検索すると、答えはすぐに出た。ファインダーを覗くと枠線やら十字線が見えるが、この線の描かれた半透明な板。これに埃が付着しているとこのこと。この板はフォーカシングスクリーンというらしい。レンズを外して直接触れられる側であればそこからブロアーで拭くだけで済むが、ファインダー側に回り込んでしまうと取り出してブロアーで吹く必要がある。

ちなみにフォーカシングスクリーンは自分の好みのものに交換することもできるらしいが、それはあくまで本格的な一眼レフ機の話。僕が所有しているK-xはエントリーモデルなので、フォーカシングスクリーンの取り外しも本来はNGだ。だが、ピンセットで留め金を外せば簡単に取り出せるとのことだったので、早速実行してみた。少し奥まったところにあるロックをピンセットで引っ掛けるようにして引っ張ると結構な勢いで外れた。念のためティッシュをミラーに乗せて保護しておかなければ、ミラーに接触していただろう。そして取り出したフォーカシングスクリーンをブロアーで吹き、さらに無水エタノールを少し含ませた綿棒で拭いてやった。そして、元の位置に戻してピンセットで留め金をはめて完了。ファインダーからは埃は綺麗に消えていた。

最後に。旅先での撮影は、チャンスを逃したくないという気持ちがあるから、ついつい色々と怠る。露出、シャッター速度、構図など。だから結果として凡庸な写真になる。全部オートモードでとりあえず撮っておけばオーケーという結果がこれだ。それなら携帯のカメラで撮れば良い。一眼レフを携えて旅に出る以上は、いつでも構図と光量を気にして歩き、構えたら写真の中にストーリーを描くべきだ。いや、今回の旅行で、これくらいの気持ちで臨まないと一眼レフで頑張るというのは本当に面倒臭いと感じてしまったのだ。ただ、そういう気持ちで一眼レフを持ち歩くのであれば、それはそれで楽しいとも思った。昔は、カメラなんて構えてたらその景色を心から楽しめないとカメラを持ち歩くことを拒否していたのだが、今は逆にこの景色をどう切り抜けるかと考えながら歩くのもまた面白いと思っている。

Last updated: 14 Jan. 2016